18歳
数の重みを少しは知り始めて一人闇雲に踊る
僕の向け先はどこにある
Where do I wanna go?
袋小路、太陽の沈む果てに向かいただひたすら汗にまみれて走るのみ
頬を伝うものは焦りか戸惑いか
形も見えぬままに掘り出す彫刻のように無闇に刃で削る
現れたのは自分の肉体
そのバネを縮めるの誰か、弾けさせるのは誰か
ただ寄りかかるだけの壁を求めてそれでも走り出し
直線に延びる道を振り返らずに足だけは確実なストライドで
呼吸は乱れに乱れ、心臓は全身に活力を供給していく
その血の温度はいかほど、いつかは沸騰し蒸発することもありか?
迷い道
もう誰の庇護を受けるわけでもなく
頼りになるものもそこには無く、数字だけは子供であることを許さない
18歳
持て余すエネルギーと少年の夢を捨てる諦め
この宙ぶらりを誰か支えてくれはしまいか
可能性を謳うのだけはやめにしてくれ
どこへ向かう?支点はもう失ってしまった
走り、だた切り裂くこの空気、どこまでもつきまとう空気
500ccの水だけを頼りに振り払うこの空気
足が悲鳴を上げる前に僕を止めてくれ
この歳を誰か否定してくれ
もう明日はいらない
止めてくれ、この暴走を
持て余すこのエネルギーを
18歳
僕はどう生きるどう走るどう諦める