アンダーウェア。水玉模様は雨の色にはなりやしない
飽和したドットがだんだんと体の表面に浮かび上がり
斑点を皮膚に映し出す頃にはもう消すことはできなくなっている
どこの野生動物なのか、僕は
四肢はどこまでも力強く
ああ、人を離れるとはこういうことなのか
一瞬の覚悟はさらに僕の心までも水玉模様に侵食し
戻れるかな?戻れないかな?どうでもいいことなのかな?
ああ、面倒だ。
欲しいというのならば、すぐにでも進呈してくれてやる
僕にはもう必要のないこの皮だ
効能はただ一つ
人外をこの目で視られることのみ、そしてわずかな喪失
闇を闇とも恐れない反動は、すぐ次に来る朝に悶え苦しむことに現れる
ああ夜に増殖する人々の魔境よ
僕は今、そこから脱する
その水玉模様は早く誰かに売り飛ばしておしまい
脱ぎ捨てられることができるうちに
他の何者かになってしまわぬうちに、さぁ