青春と呼ばれる青い炎もいつの日か消えてしまう
やるせのない平日に車を走らせては
繰り返しの風景にすっかり飽きてしまっていた
かき鳴らしたロックンロールのギターも
知識と誹謗でいつの間にか手にすることもなくなっていた
スポットライトは誰のため
スポットライトは僕のため
いつかその光でさえも
自分ではない誰かのために分け与えられてしまう
人はそれを成長と呼ぶか?
かつて人だった者たちはそれを喪失と呼ぶか?
若くたぎっていた血でさえも今や体温に支配されてしまっている
あったことが疑わしい刃(やいぱ)でさえ
今は夢物語と成り下がっている
首に巻き付けたタイは帯刀ではなく
かつてを忘れた自分に与えられた瑕となっている
あの呪文はいずこ
最早どこにも残されてはいない頭への証を探し求める情熱もなく
今はただ忘れ物の存在さえも忘れてしまい
骸のように日々の衰弱を夢見ている
あの時の自分の誤解を解きほぐすのであれば
もうすでに解放されているというのであれば
いつになったらあの音は鳴り止むのだろう
響きを続けるエバーグリーンは
いつになったら僕を解放してくれるというのか
僕の歳は今もまだ進んでいるのだろうか
答えが、答えが欲しい
100mダッシュの直線に愛される自分を夢見るのは罪か
まだ走り続ける余裕は残されているか