わがままのほとりほとほとと歩きくたびれ
気はすずろ
歩み止まぬ傍らを
走り抜ける上り列車
対岸の楼 (たかどの) 日々姿を変え
腰落ち着ける石見当たらず
石温める腰疲れはて
我岸 (ががん) はらはらと足首を撫でる瀬に取られ
滑り至る涯てには彼岸 (かがん)
水滴らせ日に灼き抜かれた影探せば
跡もおぼろ
ほとり所あらず
我岸そこにあらず
わがままのほとりほとほとと歩きくたびれ
気はすずろ
歩み止まぬ傍らを
走り抜ける上り列車
対岸の楼 (たかどの) 日々姿を変え
腰落ち着ける石見当たらず
石温める腰疲れはて
我岸 (ががん) はらはらと足首を撫でる瀬に取られ
滑り至る涯てには彼岸 (かがん)
水滴らせ日に灼き抜かれた影探せば
跡もおぼろ
ほとり所あらず
我岸そこにあらず